時間よりも大切なもの

最近、ふと違和感を感じることが多くなった。

 

今まで感じることの多かった、「自分と比べてあの人はあんなにすごいことしてる!自分このままで大丈夫なのだろうか?」という違和感ではなく、

ただ単に、自分の人生がこのまま進んでいくことに対しての違和感だった。

もしかしたら自分はどこかに大切なものを忘れているのではないか?とさえ思った。

 

その類の心の声が大きくなるのは、自由に思うがままにレールに乗らずに生きている人々を見る時だった。

自由気ままに自分の快楽を目的に過ごしているのでなく、自分で道を作ってそこを走ってる人たち。そしてその道は自分のために走っていながらも、人の事を幸せにすることへつながる道だった。

就職活動に関しても違和感を感じることが多くなった。行きたい!と100%思う会社じゃないところに対して自分は何を伝えるんだろうか。それは相手にとっても自分にとっても幸せなことなのだろうか。ある日を境に私は望まない選考を自分から断った。

自分に嘘をつくのに費やす時間がうっとうしく、耐えがたかった。

 

いくつか選択肢が定まってきた時は、3つ体があれば全部の場所で働けるのに。と思ったこともあった。しかし寝ても覚めても体は一つだった。

いつしかその選択肢以外の道を進むことにだんだんと抵抗が出てきて私はガラスの箱に閉じ込められたみたいになった。そこまできても、自分が何がしたいのか全く分からないし、何を成し遂げたら人生が幸せになるのか、全く見当もつかなかった。なりたい自分だけはあったが、どうすればそうなれるのかも正直分かっていない。

 

ただただ、このまま私が今いる道を進むにあたって、何か大切な問いを忘れているのではないかとだけ感じた。

 

今まで、「完全にやりきったと思える経験」が私には無かった。受験でも、海外インターンシップの活動、イベント運営やもろもろやってきたけど、一番頑張ったと思えるのは今でも多分(生活に占める割合的にどうしても)受験だ。海外インターンの活動は実現したらいいんだろうなと思ってやっていて、ある程度頑張ったしいろんな人に対して責任感もあったので最後まで続けた。し、やることはやったと思う。

 

しかし、受験も第一志望に受かることは出来ず、インターンもやり切ったという感覚は全くなかった。終わった、という感覚に近かった。

 

星の王子さまの中で、「きみのバラをかけがえのないものにしたのは、きみがバラのために費やした時間だったんだ」というセリフがあったが、私は時間をかけても、何かをかけがえのないものだと思うことが出来ていない。私が目指していた大学の事も、サークルの事も、星の王子さまがバラを愛しているようには愛せていないとおもうし。

 

だから、もう一つ、時間とは別に大切なことがあると思う。それを自分は忘れている。

それは、誰かのために時間をかけることを純粋に自分の意志で行うことだと思う。

 

今までの基準は全て他に置いていた。受験も高校の先生に勧められて、なるべく頭のいいところに行った方が良い、という自分以外のところからきている価値観だったり、海外インターンも最初は自分でやりたいと思ったことだったけど、途中から誰かに責められないためにやっていたようだった。

 

ここまで書いといて、自分がこの先どうしたらいいのかが分からなくなった。今後やっていくことも今までのようになったらすごく嫌だ。人生がそんな感じで終わるのは本当に嫌だ。今まで自分が考えていたように、『こうならないため、ではなく、こうなりたいから!こういう状態がうれしいから!』という理由で頑張ればいいじゃん。というような単純な話でも無くなってきた。どうすればいいのだろうか。

 

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